寒い冬の季節、血行が悪くなると肌の色もくすんで、鏡に映る自分の顔を見ると「老けた?」と感じてしまうことがあります。
東洋医学を通して考えてみると、その老け感はどうやら気のせいではないみたい。
もちろん、養生の仕方が分かっていれば、冬の間も若々しくイキイキと過ごせますよ。
さらに、パワーをもらえる食材を食生活に積極的に取り入れたら、免疫力もアップ。
今日は、冬の養生についてご紹介しま〜す。
暦の上で、冬は立冬(11月上旬)~立春(2月上旬)の約3ヶ月。
気温が下がってくると葉っぱは枯れて散って、動物たちは冬眠しますよね。
この状態はただ「停まっている」のではなく、春が来るまでエネルギーを蓄えている時期なのです。
以前の私は冬になると、「どこにも出たくない、誰にも会いたくない」と気分がかなり落ち気味でした。
それって、エネルギーが内へ内へとこもっていく季節だからだったんですね。
季節の変化に伴って、体と心が正直に反応したんだと分かると安心。
あちこち動き回ると体力や気力を消耗してしまうから、疲れやすい私は冬のあいだはうまく温存していたと言えます。
そして、東洋医学の五行説で解説すると、冬は「腎」と深い関係があります。
【腎とは】
腎臓の機能だけでなく、副腎も含めて、発育・生殖・老化を担当しているエネルギー源。
髪・耳・歯・脳・骨の老化に大きく関わっている。
腎が冬の寒さで冷えると、体に現れる不調は例えばこんな感じです。
確かに、老化の症状が多いですよね。
つまり、冬に腎をいたわるケアをすれば、若さを保てるということ。
私はおそらく、腎がとても弱いタイプ。
子どもの頃から冷え性だったし、中耳炎もよくなっていたし、実は歯も弱い。
冬に限らず、日頃から腎をいたわることを気をつけています。
では、腎をいたわる方法ってどんなことでしょう。
腎をいたわるためにすることは、日常生活の中で気をつけることばかりです。
以下のようなことに気をつけて過ごしたらOK。
体を冷やさないためには、腹巻き、レッグウォーマーがオススメ。
もちろん、足揉みも温かい体づくりには欠かせません。
足が冷たくて寝つきが悪い時は、湯たんぽを使うと足元ぬくぬく。
湯たんぽについて、私が熱く語っている記事はこちら。
そして、食事の時は、なるべく温かい味噌汁を飲みましょう。
発酵食でさらにパワーアップ。
私は味噌汁を作る時いつも、酒粕を少し入れています。
お腹の中からポッカポカになりますよ。
酒粕はお肌にもいいということなので、お肌の乾燥対策も兼ねています。
また、「運動をすれば体が温まる」と思うかもしれません。
でも、冬の季節に激しい運動をすると、腎のエネルギーをかえって消耗させます。
ヨガやストレッチ、ウォーキングなどで無理なく体を動かしましょう。
私も今、オンラインヨガを週1回受けたり、YouTube動画で4分間エクササイズを見ています。
本当は体を動かさずにじっとしていたいけど、これでは本当に冬眠してしまいそう。
なんとか気合を入れて、体を動かさないと。
ゆっくりとした動きのヨガや時間の短いエクササイズなら、私でも続けられそう。
冬のあいだはこれで運動不足を解消していきます。
冷えにお悩みのあなたも、冬の養生を1つでも取り入れて健やかに過ごしてくださいね。
冬の過ごし方があなたの美しさの土台を作っていますよ。
そして、冬に弱まりがちな腎を補ってくれる食べ物もあるんですよ。
普段の食生活でも、腎を補強できてビューティーケアに繋がれば最高。
そんな食材が身近にあるので、取り入れやすい食材を5つご紹介します。
黒色の食べ物が多いですよね。
そう、腎との相性がいい色は黒なんです。
私は黒豆を炊く時は黒糖を使ったり、口寂しい時にくるみをかじったりしています。
でも、体にいいからといってドッサリと食べる必要はなく、適量を毎日コツコツ摂るように心がけましょう。
足揉みでは、腎臓の反射区(ツボ)は足裏の真ん中にあります。
排泄機能を高めて余分な水分や溜まった老廃物を流すために、しっかりと揉んでいきます。
そして、腎の働きを助けてくれる肺も念入りに。
空気が乾燥しているので、肺のトラブルを防ぐためにもモミモミしますよ。
冬の養生法について解説しました。
冬、特にケアを念入りにしたいのは「腎」。
体を温めて、睡眠を充分とり、ゆったりと過ごすのが冬の過ごし方。
春になってから元気いっぱい動けるように、エネルギーを蓄えましょう。
黒い食べ物もエネルギーを補ってくれますよ。
今回の記事をヒントに、あなたも健やかに冬を過ごしてくださいね。